「SA請求書カード払い」とは? メリットとデメリットを解説

法人カードを活用した資金調達サービス「SA請求書カード払い」を株式会社サウスエージェンシーが提供開始
株式会社サウスエージェンシーが提供を開始した「SA請求書カード払い」は、法人だけでなく、個人事業主やフリーランスでも利用可能なBtoB決済サービスです。本サービスは、事業者が受け取った請求書の支払いを、従来の銀行振込ではなく、クレジットカードで決済できる点が最大の特徴です。
対応するカードブランドは、VISA、Mastercard、SAISONCardで、決済手数料は一律4%(税別)となっています。法人に限っては、社会保険料の支払いにも対応しており、資金繰りの柔軟性を高める効果が期待されています。
申し込みにあたっては、書類提出や面談、担保の提供といった手間が不要で、WEBから支払い情報を入力するだけで、最短翌営業日に指定口座へ振込が行われます。資金移動のスピードが速く、キャッシュフローの改善を図ることができます。
振込手続きの簡素化、銀行手数料の削減、業務負担の軽減といった効果もあり、特に請求書の支払いに手間やコストを感じている事業者にとって、有力な選択肢となると考えられます。
- 請求書支払いをクレジットカードで行えるBtoB決済サービス
- 法人は社会保険料のカード払いにも対応(納付書提出が必要)
- 書類提出や担保不要、最短翌営業日の振込で資金移動が迅速
SA請求書カード払いの概要
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | SA請求書カード払い |
提供会社 | 株式会社サウスエージェンシー |
提供形態 | オンライン型BtoB決済サービス(BPSP) |
対象者 | 法人、個人事業主、フリーランス |
決済手数料 | 一律4%(税別) |
登録・月額費用 | 無料 |
対応ブランド | VISA、Mastercard、SAISONCard |
振込日 | 最短翌営業日(※UPSIDERまたはセゾンカード利用時) |
社会保険料対応 | 法人のみ対象(納付書アップロード必要) |
書類提出・面談 | 不要 |
SA請求書カード払いのメリット
- 資金繰り改善の利点
クレジットカードの支払い猶予期間を活用することで、支払いタイミングを調整でき、キャッシュフローの安定に寄与するとしています。 - 振込業務の負担軽減というメリット
従来の銀行振込に必要な作業を削減し、WEBから完結できる点で、業務効率化につながるとされています。 - 即日利用・翌営業日振込のスピード感
書類提出不要で、申請から最短で翌営業日に振込が完了するため、急な支払いニーズにも対応できる点が魅力です。
おすすめしたい方
「SA請求書カード払い」は、特に以下のような方におすすめです。
- 複数の請求書を効率よく処理したい中小企業経営者
- クレジットカードの利用枠を資金繰りに活かしたい個人事業主
- 銀行振込の手数料や作業負担に悩むフリーランス
- 社会保険料の支払いを柔軟に行いたい法人担当者
- 即時性の高い決済が求められるプロジェクト単位のビジネス運営者
時間や手間を節約しつつ、支払い管理をスムーズにしたい方にとって、本サービスは有力な選択肢となるでしょう。
SA請求書カード払いのデメリット
- 決済手数料がかかるというデメリット
一律4%(税別)の手数料は、金額が大きくなるほど負担感が増すとされています。 - カードブランドの制限がある点
現時点で対応しているブランドはVISA、Mastercard、SAISONCardに限られており、他ブランドは使用不可です。 - 社会保険料対応は法人限定の弱点
個人事業主やフリーランスでは、社会保険料の支払いに本サービスを使うことはできません。
おすすめしない方
「SA請求書カード払い」は以下のような方にはおすすめしない場合があります。
- 決済手数料を少しでも抑えたい事業者
一律4%(税別)の手数料は、銀行振込に比べてコストがかさむ可能性があります。 - クレジットカード利用に制限がある方
利用できるカードブランドが限られているため、該当ブランドのカードを持っていない方には利用が難しいです。 - 個人で社会保険料の支払いを行いたい方
法人のみが対象となっているため、個人事業主などにはこの機能のメリットは享受できません。
SA請求書カード払いの使い方
「SA請求書カード払い」は、初期手続きが非常にシンプルで、以下のステップで利用可能です。
- WEBサイトから利用申請(書類や面談は不要)
- 支払先情報や請求書内容を入力
- 対応するクレジットカード情報を登録し、支払いを実行
- 最短で翌営業日に、登録口座に振込が完了
社会保険料の支払いを行う場合は、法人であることに加え、納付書のアップロードが必要となります。セゾンカードまたはUPSIDERカードを利用すれば、より早い振込対応が受けられるとしています。
ジャーナリストとしての視点
「SA請求書カード払い」は、特にキャッシュフローに課題を抱える中小事業者やフリーランスにとって、有効な選択肢の一つといえます。Fintechの進化により、これまで煩雑だった請求書支払い業務をオンラインで完結できる仕組みは、今後もニーズが拡大していくと見込まれます。
一方で、手数料が一定の負担になる点やカードブランドの制限など、慎重なコスト計算が求められる側面もあります。とはいえ、「スピード」「柔軟性」「簡便さ」という三拍子をそろえた本サービスは、特に若い世代の起業家や個人事業主にとって、試してみる価値のあるサービスといえるでしょう。

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