株式会社CloudNineが資金調達、広島銀行の「地域まちづくり貢献型私募債」を活用

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株式会社CloudNineが私募債を発行し資金調達、広島銀行が引受

2024年8月22日、株式会社CloudNine(広島市中区、代表取締役:嶋本幸伸)は、広島銀行が保証する「地域まちづくり貢献型私募債」を発行し、5千万円の資金調達を実施しました。この私募債は、広島銀行が発行額の0.20%を地域社会に寄付・寄贈する仕組みが特徴です。今回の調達資金は、同社の運転資金として活用される予定で、サプリメント「Refeelas」などの健康食品や化粧品の企画開発・販売、さらに海外市場への展開を強化するために使用されます。

このニュースのポイント

  • 資金調達額: 5千万円を調達
  • 私募債の種類: 地域まちづくり貢献型(広島銀行保証付)
  • 資金使途: 運転資金として利用
  • 寄贈活動: 広島銀行が動物環境・福祉協会Evaへ10万円を寄贈

株式会社CloudNineと私募債について

株式会社CloudNineは、健康食品と化粧品の企画開発・販売を行い、広島からグローバル展開を目指す企業です。

  • 会社名: 株式会社CloudNine
  • 代表者: 代表取締役 嶋本幸伸
  • 所在地: 広島県広島市中区大手町二丁目2番9号1F
  • 事業内容: 健康食品、化粧品の企画開発・販売および輸出入
  • 私募債名: 株式会社CloudNine 第1回無担保社債
  • 金融機関: 広島銀行
  • 発行日: 2023年8月25日
  • 発行金額: 5千万円
  • 資金使途: 運転資金
  • 発行期間: 5年
  • 返済方法: 不明

株式会社CloudNineが資金調達、広島銀行の「地域まちづくり貢献型私募債」を活用

私募債とは

私募債とは、一般的に企業が限られた投資家を対象にして発行する社債のことを指します。公開市場で広く販売される公募債とは異なり、特定の金融機関や機関投資家に限定して販売されます。私募債は、発行手続きが比較的簡易で、企業が迅速に資金調達を行える手段の一つとされています。また、今回の「地域まちづくり貢献型私募債」のように、地域社会への寄付を伴うことで、企業の社会的責任(CSR)活動の一環としても活用されます。

中小企業が私募債を利用するメリット

中小企業が私募債を利用するメリットは、まず資金調達の迅速性です。通常、公開市場での社債発行には多くの手続きが必要であり、時間がかかりますが、私募債であれば短期間で資金を確保することが可能です。また、金融機関との信頼関係が構築されている場合、信用力が不足している中小企業でも比較的有利な条件で資金調達が行えます。さらに、発行コストも抑えられる点も中小企業にとっての利点です。私募債の詳細なメリットについては、こちらをご覧ください。

中小企業が私募債を利用するデメリット

一方で、中小企業が私募債を発行する際のデメリットとしては、まず限られた投資家に依存するため、資金調達の金額が限定される点が挙げられます。また、私募債の発行には発行手数料がかかり、さらに返済期間が短い場合も多いため、資金繰りに悪影響を与えるリスクがあります。その他、信用力が低い企業の場合、発行条件が厳しくなることもあります。私募債のデメリットの詳細については、こちらをご覧ください。

中小企業が資金調達に私募債を発行するプロセス

中小企業が私募債を発行して資金調達を行う際には、まず適切な金融機関と協議し、私募債の条件を設定します。その後、発行に必要な手続きを進め、投資家の募集を開始します。発行が決定した後、資金が調達され、企業はその資金を活用して事業を進めます。私募債は、特定の投資家に向けて発行されるため、公開市場での募集よりも迅速に進行することが特徴です。

私募債発行の税務上の取り扱い

私募債の発行に関連する税務上の取り扱いは、発行企業が支払う利息が通常の費用として計上されることが一般的です。ただし、私募債の発行に伴う手数料や関連費用は、一定の条件下で税務上の損金として扱われる場合もあります。また、地域貢献型の私募債の場合、寄付金控除の対象となる場合があるため、税務上のメリットも考慮する必要があります。

私募債発行の会計処理

私募債の発行による資金調達は、企業の財務諸表において「負債」として計上されます。私募債の利息支払いは、企業の損益計算書において「支払利息」として計上され、これは通常、経費として処理されます。発行手数料などの費用は、「繰延資産」として計上され、一定期間にわたり償却されます。

私募債発行の留意点

私募債発行にあたっては、まず発行条件を明確に設定する必要があります。企業の信用力が低い場合、発行条件が厳しくなる可能性があるため、金融機関との協議を慎重に進めることが重要です。また、資金調達後の資金使途についても、明確に計画し、適切に運用することが求められます。

私募債と他の資金調達方法の比較表

資金調達方法 メリット デメリット
私募債 迅速な資金調達が可能 発行金額が限定される
銀行融資 融資金額が比較的多い 審査が厳しい
株式発行 資金調達の上限がない 株式の希薄化が発生
ファクタリング 売掛金の早期現金化が可能 手数料が高い

ごうぎんSDGs私募債(寄贈型)について

広島銀行の「地域まちづくり貢献型私募債」について

地域まちづくり貢献型私募債は、広島銀行が提供する地域貢献を目的とした金融商品です。この私募債は、地域の発展を促進するために設計されており、発行企業が地域の公共事業や活動に対して寄付を行う仕組みを持っています。以下に、経理担当者向けにこの私募債の概要と特徴を詳述します。

この私募債の概要

私募債は、特定の投資家を対象に発行される債券であり、一般的には50名未満の投資家に販売されます。広島銀行の地域まちづくり貢献型私募債は、発行企業が地域に対して具体的な貢献を行うことを目的としています。これにより、地域社会の活性化や持続可能な発展を支援します。

この私募債を活用した地域貢献の仕組み

地域まちづくり貢献型私募債の発行に際して、発行企業は得た資金の一部を地域の公共事業や活動に寄付します。具体的には、地域の学校への支援や、地域イベントへの協賛などが含まれます。このように、私募債の発行は単なる資金調達にとどまらず、地域社会とのつながりを深める手段となります。

この私募債メリット

  1. 資金調達の安定性
    私募債は長期的な資金調達手段として利用でき、企業は安定した資金を確保できます。特に低金利環境下では、金利負担を抑えることが可能です。
  2. 地域貢献の強化
    企業が地域貢献を行うことで、地域社会からの信頼を得ることができ、企業のブランド価値向上にも寄与します。
  3. 社会的責任の履行
    企業が地域に対して積極的に貢献する姿勢を示すことで、社会的責任を果たし、地域住民との良好な関係を築くことができます。

具体的な取り組み

広島銀行は、地域まちづくり貢献型私募債を通じて、地域のさまざまなプロジェクトや活動を支援しています。これにより、地域の教育や福祉、環境保全などに寄与し、持続可能な地域づくりを推進しています。企業はこの私募債を利用することで、資金調達と同時に地域貢献を実現し、社会的価値を創出することができます。

まとめ

地域まちづくり貢献型私募債は、企業にとって資金調達の新しい手段であると同時に、地域社会への貢献を促進する重要なツールです。経理担当者は、この私募債の特性を理解し、企業の資金調達戦略に組み込むことで、地域との関係を強化し、持続可能な発展を支援することが求められます。

記事ライター

muro

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