イハラニッケイ化学工業株式会社がグリーンローンを活用し資金調達を実施
農林中央金庫 – イハラニッケイ化学工業株式会社への「グリーンローン」契約締結のお知らせ
農林中央金庫は、イハラニッケイ化学工業株式会社とグリーンローンによる金銭消費貸借契約を締結しました。このローンは、社会の持続可能性向上に寄与する環境改善効果のある事業に資金を供給するもので、イハラニッケイ化学工業は、化学製品製造工程で発生する廃棄物を燃焼させ、その熱エネルギーで蒸気を発生させる塩酸熱回収設備の新設にこの資金を使用します。この設備により、工場からのCO2排出量削減に貢献する見込みです。融資金額は4億円、融資期間は10年となります。農林中央金庫は、投融資を通じて環境・社会問題の解決に貢献し、SDGs実現を含むサステナブル経営の推進を目指します。
環境改善への取り組みと資金供給の提供
農林中央金庫(代表理事理事長:奥和登)は、イハラニッケイ化学工業株式会社(代表取締役社長:松永勝之)とグリーンローンによる金銭消費貸借契約を締結しました。このローンは、持続可能性向上に向けた取り組みを促進するための資金供給と、事業の環境改善効果を評価することを目的としています。
イハラニッケイの事業内容と資金使途
イハラニッケイは、トルエンやキシレンの塩素化から誘導される化学製品を中心に、医薬、農薬、染料、樹脂、繊維などの原材料を供給する化学メーカーです。資金使途として、製造工程で発生する廃棄物(有機塩素化物)を燃焼させ、その熱エネルギーで蒸気を発生させるとともに、副産物として生成される塩酸を回収する設備の新設が行われます。この設備により、発生した蒸気を熱源として利用し、工場からのCO2排出量の削減に貢献します。
イハラニッケイのグリーンローンの詳細
- 実行日:2024年1月15日
- 融資期間:10年
- 金額:4億円
- 資金使途:長期投資資金
- 資金充当対象:イハラニッケイが策定したグリーンファイナンス・フレームワークに定める「適格クライテリア」を満たす特定資産である塩酸熱回収設備への投融資資金の新規実行
記事ライター
muro