「PAYBILL(ペイビル)」とは、メリットとデメリットを解説
「PAYBILL」とは
「PAYBILL(ペイビル)」は、PAYBILL株式会社が2024年10月15日にプレローンチした事業者間のさまざまな銀行払いでの請求をクレジットカードで支払うことを可能にする支払い事務代行サービスです。
日本の事業者の大半を占める中小零細企業は、資金繰りに悩まされることが多く、銀行融資の審査に時間がかかるなどの課題があります。PAYBILLは、そのような企業のキャッシュフロー改善を支援し、バックオフィス業務の効率化にも貢献します。支払い代行手数料は請求金額の4.4%のみで、クレジットカード加盟店にならなくても即日利用が可能であるのが特長です。
- PAYBILL株式会社が支払い事務代行サービス「PAYBILL」をプレローンチ
- 事業者間の銀行払いをクレジットカードで支払うことが可能に
- 中小零細企業のキャッシュフロー改善とバックオフィス業務効率化が目的
- 支払い代行手数料は請求金額の4.4%のみ、即日利用可能
「PAYBILL」の概要
- サービス名 : PAYBILL
- 提供会社 : PAYBILL株式会社
- 提供形態 : クラウドサービス
- 対象者 : 中小企業、個人事業主
- 料金 : 請求金額の4.4%
- 利用条件 : 請求書があること
- 取扱いカードブランド : VISA、Master
- 注意点 : カード加盟店である必要はない
「PAYBILL」のメリット
- 業務効率化:PAYBILLを利用することで、煩雑な支払業務を一元管理でき、業務プロセスの効率化が図れます。
- セキュリティの向上:最新のセキュリティ対策を導入しており、企業の機密情報や顧客の個人情報を安全に保護します。
- 多様な決済手段への対応:クレジットカード、電子マネー、銀行振込など、さまざまな決済方法に対応しており、顧客のニーズに合わせた柔軟な支払い方法を提供します。
- データ管理・分析機能:売上や顧客の傾向などのデータを把握でき、戦略の立案や改善策の検討に役立ちます。
こんな方におすすめ
「PAYBILL」は、資金繰りに悩む中小企業や個人事業主におすすめのサービスです。銀行融資の審査に時間がかかり、すぐに必要な資金が調達できない場合などに活用することで、キャッシュフローを改善することができます。また、事業者間の決済をクレジットカード払いにすることで、バックオフィス業務の効率化にもつながります。請求書さえあれば即日利用できるので、急な支払いにも対応可能です。
「PAYBILL」のデメリット
- コストの発生:サービス利用には手数料や基本料金が発生するため、企業の予算に応じた検討が必要です。
- 導入の手間:システムの導入や設定に時間と労力がかかる場合があり、既存の業務プロセスとの統合に注意が必要です。
こんな方にはおすすめしない
大口の取引を頻繁に行う企業には「PAYBILL」の利用はおすすめできません。支払い代行手数料が4.4%かかるため、金額が大きくなるほどコストが高くなってしまいます。
また、クレジットカードを利用するため、カード会社の審査に通らない可能性もあります。JCBなどVISAとMaster以外のカードブランドを利用している企業にも向いていません。資金繰りに余裕がある企業は、手数料がかからない銀行振込などの方法を検討した方がよいでしょう。
「PAYBILL」の使い方
「PAYBILL」を利用するには、まずPAYBILL株式会社のWebサイトから申し込みを行います。必要な情報を入力し、利用審査に通れば即日利用開始できます。支払いたい請求書の情報をPAYBILLのシステムに登録し、クレジットカード情報を入力すれば決済が完了します。請求書の原本は基本的には不要ですが、必要に応じて提出を求められる場合もあります。利用明細はマイページから確認することができ、会計処理にも活用できます。
中小零細企業の資金繰り改善に有益なサービス
事業者間決済のクレジットカード化は、中小零細企業の資金繰り改善に大きく寄与するサービスだと感じました。銀行融資の審査に時間がかかり、すぐに必要な資金が調達できないケースは少なくありません。
その点、PAYBILLなら請求書さえあれば即日利用できるので、急な支払いにも対応可能です。クレジットカード会社の審査は必要になりますが、審査基準は銀行よりも通りやすいケースが多いので、選択肢が広がるメリットは大きいと思います。一方で、手数料が4.4%かかるのはデメリットですね。とはいえ、資金繰りに悩む中小企業にとっては、多少のコストを払ってでも早期に資金を確保できることの方が重要だと思います。
BPSP自体、日本ではまだ馴染みが薄いですが、今後は事業者間決済のDX化が加速していくでしょう。その先駆けとなるサービスとして、PAYBILLの動向から目が離せません。
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